目次
  1. フォークリフトの種類
  2. 倉庫を借りる際はマテハン機器も確認する
  3. 用途や目的に応じて最適な機器・倉庫を選ぼう

フォークリフトの種類

フォークリフトは、車体に貨物を運ぶツメ(フォーク)の付いた、油圧で昇降・傾斜可能な荷役自動車です。物流倉庫や工場では「カウンターリフト」と「リーチリフト」がよく使われていますが、他にも様々な種類のフォークリフトがあります。はじめに、フォークリフトの種類と特徴について解説します。

①カウンターバランスフォークリフト

カウンターバランスフォークリフトは、座席に座って操作する一般的なフォークリフトです。車を運転するのと同じ感覚で使用でき、エンジン式とバッテリー式があります。車両の前方にフォーク(つめ)と、フォークを上げ下げするマストを備えており、車両の後方にある重り(カウンターウェイト)でバランスを取ることで転倒を防ぎ、安定性に優れています。カウンターバランスフォークリフトは重量物の荷役作業に適しますが、小回りが利かないため、狭い場所では使いにくいことが欠点です。

②リーチフォークリフト

リーチフォークリフトは立って操作するタイプのフォークリフトで、マストを上下だけでなく前後にも動かせることが特徴です。さらに、タイヤも90度回転するので小回りが利きます。リーチフォークリフトは狭い場所でも快適に使用でき、バッテリー式なので排ガスも出ないため、環境に優しいこともメリットです。小回りが利くので作業効率が良く、狭い場所では大活躍します。一方、パワー不足により長時間にわたる重量物の荷役作業には向きません。

③サイドフォークリフト

サイドフォークリフトは、木材や鋼材、パイプ、カーペットなどの長尺物の荷役に適したフォークリフトです。カウンターリフトやリーチリフトは車両の前方にフォークとマストがありますが、サイドフォークリフトは車両の真横にフォークとマスト、大きな荷台を備えています。カウンターリフトやリーチリフトで長尺物を運ぶと左右に幅をとってしまいますが、サイドフォークリフトだと車両の真横に長尺物を積載できるため、横幅をとらずに長尺物をスムーズに運べます。

④ウォーキーフォークリフト

ウォーキーフォークリフトは、歩きながら車両を操作する歩行タイプのフォークリフトです。車両に乗車せず歩きながら荷役作業ができるため、狭い場所での使用に適します。リーチリフトよりも小回りが利き、リーチリフトでも入れないような狭い場所や通路でも荷役作業をすることが可能です。なお、ウォーキーフォークリフトはバッテリー式のコンパクトサイズのフォークリフトであるため、重量物の荷役作業には向きません。

⑤マルチディレクショナルフォークリフト

マルチディレクショナルフォークリフトは、前後だけでなく左右にも走行できる汎用性の高いフォークリフトです。車体を360度全方向に動かせるため、狭い場所での荷役作業や長尺物の運搬もスムーズに行えます。横走行や斜め移動、スピンターンができるので、倉庫内の狭い直角コーナーでも楽に通過することが可能です。バッテリー式であるため、長時間にわたる重量物の荷役作業には向きませんが、汎用性が高くあらゆる用途に使用できることがマルチディレクショナルフォークリフトのメリットです。

⑥オーダーピッキングトラック

オーダーピッキングトラックは「ピッカー」とも呼ばれており、高所でピッキング作業をするのに欠かせないフォークリフトです。荷役装置と一緒に運転台が上下に動き、パレットに置いている荷物を高所の棚に置いたり、高所の棚に置かれている荷物をパレットに置いたりすることが可能です。倉庫の天井付近まで上昇することが可能で、作業員の墜落事故を防ぐために、手すりや安全帯などの安全装置が備わっています。

以上がフォークリフトの主な種類になりますが、最近は無人搬送ロボットの「無人フォークリフト」も登場しており、一部の現場で導入されています。無人フォークリフトが本格的に導入されると荷役作業の完全自動化が図れますが、現在は「パレットの位置ずれ」などの課題があり、メーカーはさらなる精度向上に取り組んでいます。

倉庫を借りる際はマテハン機器も確認する

(写真:iStock)

倉庫を借りる際は、借りる倉庫がどのような種類のフォークリフトを持っているかを確認することが大切です。特に重量物を取り扱う場合は、フォークリフトの種類や最大荷重によっては貨物が持ち上がらない場合があります。また、フォークリフトだけでなく、借りる倉庫がどのようなマテハン機器を持っているのかも確認することが必要です。マテハン機器とは、「マテリアルハンドリング機器(物流設備)」のことで、以下のようなものがあります。

・フォークリフト

・ハンドリフト

・パレット

・カゴ台車

・ネステナー

・天井クレーン

・エレベーター

・パレットサポーター

・ソータ―(自動仕分機)

・ピッキングシステム

これらのマテハン機器がないと荷役作業がスムーズに行えないことがあるため、借りる倉庫が持っているマテハン機器の種類や数を確認することは極めて大切です。倉庫が業務で使用するマテハン機器を持っていない場合は自社で調達しなければならず、余計な出費がかさみます。ここでは、倉庫で使用する主なマテハン機器の特徴と、どのような業務で使用するのかを説明します。

フォークリフト

フォークリフトはトラックやラックから荷物を降ろしたり、荷物を積み込んだりする作業で使用されます。フォークリフトの種類については先述のとおりですが、フォークリフトを選ぶ際は最大荷重についてもチェックすることが大切です。最大荷重は、そのフォークリフトで荷役できる最大の重量を指し、1トン未満〜24トン以上になります。最大荷重が不足すると重量物が持ち上がらない場合があるので、フォークリフトの種類だけでなく、最大荷重も必ずチェックしましょう。

ハンドリフト

(写真:iStock)

ハンドリフトは、「ハンドフォーク」「パレットジャッキ」「ハンドリフター」とも呼ばれ、荷物を載せたパレットを手動で移動させることが可能です。1トン〜3トン程度の荷物を載せたパレットを水平に移動させることができ、ハンドリフトがあると業務効率が上がります。フォークリフト免許がなくても使用できるので、倉庫を借りる際はその倉庫がハンドリフトを持っているか確認しましょう。

パレット

パレットは荷物を載せる荷役台を指し、両サイドにフォークリフトのフォーク(つめ)を差し込むための差込口があります。差込口は2方のものと4方のものがあり、差込口が4方あるパレットは上下左右いずれの方向からもフォークを差し込むことが可能です。パレットの素材は木材やプラスチック、金属などがあり、木とプラスチックのパレットが広く使用されています。また、パレットは形状によって以下のものがあります。

・平パレット

・ボックスパレット

・ロールボックスパレット

・シートパレット

・サイロパレット

・タンクパレット

・ポストパレット

平パレットは平らな形状のパレットで、パレットの定番です。ボックスパレットは箱型のパレットで、底面に車輪が付いているボックスパレットはロールボックスパレットやカゴ台車と呼ばれます。倉庫を借りる際は、その倉庫が持っているパレットの種類と数量を確認しましょう。

カゴ台車

カゴ台車は、底面に車輪が付いている金属製のカゴで、ロールボックスパレットとも呼ばれます。3方が格子になっており、正面から荷物を積み込んで手押しで運搬します。複数の荷物を積み込んで手押しで移動できるため、カゴ台車があると大変便利です。一つ一つの荷物を手で運ぶと時間がかかりますが、カゴ台車を使用してまとめて運ぶようにすると作業効率が大幅にアップします。倉庫を借りる際は、その倉庫がカゴ台車を持っているか確認しましょう。なお、業務内容によっては、天井クレーンやエレベーターなどのマテハン機器があると、作業がしやすい場合があります。倉庫を選ぶ際はどんなマテハン機器があるかを確認し、業務がしやすい倉庫を選びましょう。

用途や目的に応じて最適な機器・倉庫を選ぼう

ここまで、フォークリフトの種類とマテハン機器について解説しました。フォークリフトは「カウンターリフト」と「リーチリフト」が主に使われますが、他にもいろいろな種類のフォークリフトがあるので、用途や目的に応じて最適なものを選ぶことが大切です。なお、フォークリフトを選ぶ際は最大荷重も重要な要素なので、最大荷重の確認も忘れないようにしましょう。また、倉庫を借りる際は、その倉庫が持っているマテハン機器についても確認し、使いやすい倉庫を選びましょう。

マテハン機器を自社で購入するのであれば、ハンドリフトをおすすめします。ハンドリフトは数万円〜10万円台で購入でき、数十万以上するフォークリフトと比べると安価です。ハンドリフトは免許不要で簡単に使え、手軽にパレットを移動できます。段積みはできませんが、広い倉庫でパレットを平置きするのであれば大変便利です。ハンドリフトを操作するのに強い力は不要で、力が弱い方でも簡単に使えます。また、フォークリフトよりも小回りが利くため、フォークリフトが使えない狭い場所でも荷役作業ができます。このように、ハンドリフトがあると倉庫内作業の効率化が図れるので、倉庫を借りる際はその倉庫がハンドリフトを持っているかを確認し、不足する場合は安価なので必要に応じて自社で購入すると良いでしょう。

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